主人公・千歳春樹の日常は至って平穏なものであった。携帯落とせば水の中無くした財布は数知れず自転車漕いでりゃ事故に遭い、街を歩けば絡まれる………たとえ他の人からすれば不幸と呼べるようなことだったとしても、この程度のことはトラブルのうちに入らないのが、彼にとって『普通』の日常である。そんな、尽きない厄介事と折り合いをつけ、平和(?)に暮らす春樹の元に‘‘ソレ’’は訪れた。ある日、突然届けられた宅配便。宛名もない、差出人も書かれていない『生物』というシールだけが貼られた荷物。いかにトラブルまみれの日常を過ごす春樹であっても、それは予想できるような中身ではなかった。まさか‘‘女の子’’が配達されてくるだなんて……。これこそが、春樹が手にした『新たなる不幸』…………ではなく『初めての幸運』であり、波乱の幕開けであった。春樹の不幸を拭うために来た! と言う少女は自らを‘‘神様’’と名乗り、彼をトラブルから守る名目のもと家に居座ることになるのだが……。彼女の行動が新たな問題を引き起こし、小さなトラブルはいつの間にか周りの人間も巻き込んだ大騒動に!そんなハチャメチャな毎日の中で、春樹が手にした『幸運』は一体何をもたらすのか?神様と名乗る少女の目的は?春樹に付きまとう不幸は消えるのか?答えはそう、これから始まる騒乱の日々の中に!