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【全年齢】機神咆吼デモンベイン ダウンロード版
- admin
- 8月 11, 2022
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科学と共に魔術理論が進歩した世界。魔導技術によって繁栄を極めた大都市アーカムシティは、恐るべき犯罪結社『ブラックロッジ』に脅かされていた。稀代の大魔術師にして最凶最悪の魔人マスターテリオンを首領に掲げ、『ブラックロッジ』の信徒は己が欲望のおもむくまま破壊と混乱を振りまく。街を圧倒的なパワーで蹂躙する破壊ロボ。邪悪な力を振るう強壮無双の魔術師たち。そして最も深淵なる魔術によって招喚される最強の魔導ロボット『鬼械神(デウス・マキナ)』。何者も『ブラックロッジ』に抗える戦力を持ち合わせていなかった。アーカムシティの守護者・覇道財閥はそんな『ブラックロッジ』を打ち倒すため、一体のロボットを製造する。――デモンベイン。魔術理論の粋を結集させた、最強のロボット。しかし、デモンベインを起動するためには、力のある魔導書が必要だった。しがない三流探偵の大十字九郎は、覇道財閥の総帥・覇道瑠璃から魔導書捜索を依頼される。過去のトラウマから魔術に関わる事を躊躇する九郎。しかし、提示された報酬額はそんな思いを吹き飛ばすほどに魅力的だった。魔導書を探す九郎の前に、『ブラックロッジ』に追われる少女アルが現れる。なんと彼女は魔導書『アル・アジフ』の精霊だった。逃走劇に巻き込まれる九郎。そして逃げ延びた先、九郎とアルは街の地下に眠るデモンベインと出会うのだった。ぶつかり合う魔術と魔術。鋼鉄と鋼鉄。デモンベインと『ブラックロッジ』との戦いが今、幕を切って落とされた。摩天楼に機神の咆吼が木霊する――!
【一般作品】FLOWERS −Le volume sur ete− (夏篇)
- admin
- 8月 14, 2022
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心に傷を持った少女、白羽蘇芳。出逢いの季節、「春」に自分を受け入れてくれる友、そして恋人を持つことができた。が、互いを赦しあった恋人、匂坂マユリは理由を言わぬまま学院を去ってしまう。喪失感を悟られぬように振る舞う白羽蘇芳に、書痴仲間である八重垣えりかは心を痛めていた。癒やす方法はないものかと考えていた折り初夏を迎えた学院に、一人の少女が転入する。少女の名は――考崎千鳥。最悪の邂逅を果たす八重垣えりかへと、少女は言う。「貴女は卑怯者」だと。夏月を迎えた学院生活の中で起こる奇妙な事件。八重垣えりかはアミティエとなる考崎千鳥とともに学院の謎に挑む――。
アルカディアの灯火【全年齢向け】
- admin
- 9月 19, 2022
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本作は、「楽園」を共通のテーマとした2作品を収録しております。『楽園の守護者』そこは、20年も前に放棄された、廃墟の町。イース=カリィオード中佐率いる第12ASB大隊は、ボロボロで人気のないダウンタウンの中を進軍していた。彼らの敵は、たった1人。ただそれだけの相手を倒すため、イースは大勢の部下を引き連れて進む。『センサーにSB粒子反応!13時方向、距離800メートル!』「おいおい、いきなりバニッシュブラストかよぉ!?」「勘弁してくれぇ、ダンナァ………」「総員っ、対ショック姿勢っ!!」閃光と同時に、町を激震が襲う。「勘弁してくれっ、俺はまだ死にたかねえぞぉっ!!」周囲の建物が吹き飛ぶ中、兵達はただ祈りながら身を伏せていた。やがて、再び静寂を取り戻した闇の中で、彼らは口々に安堵の声を漏らした。「は、はずれたっ!?」「けどよ、無事には済んだが………生きた心地がしねえ………」「まったくだ………まるで容赦なしだぜ………」そこに、戦術支援コンピュータを通じて、オペレーターから通信が届く。『中佐、目標を発見しました』「よくやった」画面に送られてきた男の姿を確かめる。その大柄な体は装甲服に包まれ、胸部装甲には15個の勲章が並ぶ。幾多の戦場において多くの武勲をあげた、歴戦の勇者である証だ。男は、小さなビルの屋上に立ち、静かに町を見下ろしていた。「総員、戦闘態勢。ここからは一瞬も気を抜くな。敵は地球最強の男なんだからな」『マリーベルは死んだとパパに伝えて』「バカな……嘘だろ」それは突然の出来事だった。ある日、着の身着のまま、見知らぬ異世界に放りこまれる。一生のうちにたった一度でも、そんな体験をした人間はおそらくごく僅かだろう。そして、結果訪れた世界では、人型をした怪物(モンスター)が我が物顔で山野を跳梁し、中世のような城壁都市では魔法使いが手もふれずに病を癒す、となれば、心身ともに衝撃を感じるのはあたりまえだ。正直、それは中学生が作文に描く安易な物語的世界のようで、語る自分でさえ気恥ずかしさを覚える。僕、草薙悠也はそれまで、れっきとした理系の学生であるだけでなく、自他共に認める重度のサイエンスフリークだった。だからもし他人からそんな話を聞かされたら、大笑いしつつ内心でそいつを愚かな妄想家と軽蔑したに違いない。けれどそんな異常現象がいざわが身に降りかかってみると、これは一種異様なインパクトがある。そして、僕はそういった、常識から外れた出来事には激しく動揺するタイプだった。なまじ科学を信奉しているぶん、とにかく理屈ぬきにダメなのだ。弱いのだ。だから、こうしていまになってみれば理解できる。翠や子供たちの存在に、あの頃の僕は間違いなく救われていたのだと。予告もなしに、この世界へと落ちてきたその日から、僕は翠と二人、幼い子供たちをかかえ、ただひたすらに必死だった。「あり得ない……けど、認めるしかない、か」わたし、片瀬翠は本来ならば、この春ようやく教養課程を終えたばかりの、平凡な一女子大生にすぎない筈だった。あたりまえのように、ちょっとだけ格好いい先輩に恋をして……そして振られて。しかし、運命のいたずらの結果、わたしはなんの因果か、他の五人と一緒に、この異世界に――この世界の表現でいうならば、落下(フォール)して――きてしまった。それから、短い期間に幾つかの出来事があって、話し合いをくり返して。わたしと悠也は、共同で、子供たちの面倒をみようと決めた。哀れで惨めな失恋をしたばかりのわたしにとって、その後すぐにこの子たちと異世界に落とされたのが、幸運だったのか不運だったのかはまだよくわからない。けれど、この突拍子もない現実に、やわな失恋気分などどこかへ吹き飛んでしまった事だけは確かだ。怪物に殺されかけ、空腹と寒さで震えている最中に、色恋沙汰など頭の片隅にも浮かばなかった。自分でも浅ましいと思うけれど、そういう時に、死にたくないとか、お腹すいたなどとしか浮かばない、典型的な俗物なのだわたしは。他に考えられることといえば数学……自分の好きな理系の知識による、我が身に起こった現象についての空想じみた推測くらいだ。だからこの子たちを抱えて、私たちがこれから先、この世界でうまくやっていけるかどうかは無論、わからない。さらに、運命がこれ以上わたしをもてあそぼうというのなら、わたしは、ええいいわよ、煮るなり焼くなりもうどうとでも好きにしなさいよ、とでも言い放ちたい気分だった。そんなふうに、ぼくとわたしと、子供たちは出会い…………異世界での、『生活』がはじまった。